2010年04月25日
山野草「不憫な名前」第一位
■私はこの季節になるといつも思うことがある。
この小さくて可憐でそこはかとなくどこかはかなげな小さな紫の花。
その名も「オオイヌノフグリ」についてだ。

■例えば伊藤左千夫の自伝純文学「野菊の墓」の主人公政夫が野菊をすきなのと同じくらい好きだ。

-以下抜粋-----------------
政夫「僕はもとから野菊がだい好き。民さんも野菊が好き……」
民子「私なんでも野菊の生れ返りよ。野菊の花を見ると身振いの出るほど好(この)もしいの。どうしてこんなかと、自分でも思う位」
政夫「民さんはそんなに野菊が好き……道理でどうやら民さんは野菊のような人だ」
民子は分けてやった半分の野菊を顔に押しあてて嬉しがった。
二人は歩きだす。
-以上抜粋-------------------
と、言う一節の「野菊」を「オオイヌノフグリ」に差し替えたいくらいだが、一般的にはおよそ受け入れられないことは判っている。
「オオイヌノフグリ」・・・あ~不憫でしょうがない
。
◆人間見かけではないと分かっていますとも。


作家の自伝 102 伊藤左千夫 野菊の墓/牛飼の歌
この小さくて可憐でそこはかとなくどこかはかなげな小さな紫の花。
その名も「オオイヌノフグリ」についてだ。
■例えば伊藤左千夫の自伝純文学「野菊の墓」の主人公政夫が野菊をすきなのと同じくらい好きだ。
-以下抜粋-----------------
政夫「僕はもとから野菊がだい好き。民さんも野菊が好き……」
民子「私なんでも野菊の生れ返りよ。野菊の花を見ると身振いの出るほど好(この)もしいの。どうしてこんなかと、自分でも思う位」
政夫「民さんはそんなに野菊が好き……道理でどうやら民さんは野菊のような人だ」
民子は分けてやった半分の野菊を顔に押しあてて嬉しがった。
二人は歩きだす。
-以上抜粋-------------------
と、言う一節の「野菊」を「オオイヌノフグリ」に差し替えたいくらいだが、一般的にはおよそ受け入れられないことは判っている。
「オオイヌノフグリ」・・・あ~不憫でしょうがない

◆人間見かけではないと分かっていますとも。
作家の自伝 102 伊藤左千夫 野菊の墓/牛飼の歌
Posted by bbfalco at 23:45│Comments(2)
│日曜版
この記事へのコメント
こんにちわ
私がどうかと思う野草の名前は
ママコノシリヌグイ
ですね・・・
あとは樹木ですが
クサギ (臭木)
花も実もとってもきれいなのに、
葉っぱをちぎると臭いというだけでその名前・・・
しかも個人的に、クサギの臭いはそんな臭いと思わないです・・・
私がどうかと思う野草の名前は
ママコノシリヌグイ
ですね・・・
あとは樹木ですが
クサギ (臭木)
花も実もとってもきれいなのに、
葉っぱをちぎると臭いというだけでその名前・・・
しかも個人的に、クサギの臭いはそんな臭いと思わないです・・・
Posted by guitarbird
at 2010年04月27日 13:03

guitarbirdさん こんにちは
ママコノシリヌグイ これもまた不憫な名前ですね~。クサギ(臭木)については直接的な表現ですね。当時の植物学会の実力者なのかそれとも一般人の大多数の意見なのか?誰がつけた名前なのでしょうかそこが気になります。
ママコノシリヌグイ これもまた不憫な名前ですね~。クサギ(臭木)については直接的な表現ですね。当時の植物学会の実力者なのかそれとも一般人の大多数の意見なのか?誰がつけた名前なのでしょうかそこが気になります。
Posted by bbfalco at 2010年04月28日 07:58
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