ロハス スタイル　（Ｌohas ＞ Ecology）

■いったい何人が知っているだろうか。10人で比率をあらわすのは無理だろう。根拠はないが100人いても私を含めてあと二人くらいなものだろう、認知率3/100、3パーセント位かなと思う。


■多くの人はまず、恋愛、アクション、スペクタクルなどの観たい映画をジャンルで選ぶ。主人公の経験する出来事を疑似体験することを目的として映画館等に足を運ぶのだと思う。私はと言うと途方もない夢想を問答無用で必然と思わせてくれるのであれば、ジャンルは二の次でも構わないタイプだ。

■19世紀の末アマゾンの河口から1400キロ上流にある町マナウス。この町は当時空前のゴム景気に湧いていた。そんな時代に天然ゴムで財を成した農園主たちが費用を出して建てたのが、「アマゾナス劇場」オペラハウスだ。内部は豪華絢爛こんな感じ


■フィッツカラルドの夢はこれより更に奥地へオペラハウスを建てる事。
彼が目をつけたのは、先住民の住む全くの未開の地。苦労の末に手に入れたのが、土地の権利と中古の汽船。そして彼は彼が買った土地へと汽船でアマゾンを上っていく。

■監督と役者の代表作が同じと言うことはこういうことかと思わせる作品だ。それでもオペラに興味のない私にとっては退屈だった導入部。この映画はあることを見せる為だけにぎっしり中身が詰まっている。そのあることはこの長い作品の中ではほんの一瞬で終わる。そしてジェットコースターの様にラストへとなだれ込む。

クラウス・キンスキー＆ヴェルナー・ヘルツォークだから出来たのだろう。
ちなみにクラウス・キンスキーはナスターシャ・キンスキーの父親

■観たあとオペラも悪くないと思った。


フィッツカラルド
1982　（西ドイツ、157分）
監督・脚本・製作：ヴェルナー・ヘルツォーク
出演：クラウス・キンスキー、クラウディア・カルディナーレ